青森駅はいいっすね!

有線で耳にして、「おっ、これは!?」と思わされる楽曲に偶然出会うことってありますよね。ただ音だけしか聞けない為に、ラジオと違ってタイトルやアーティスト名の紹介がないので、後で調べたくても頼りになるのは、歌詞の一部だけだったりします。それなので自分の場合は、知らない良い曲を偶然耳にした時に、歌詞の一部を急いでメモる癖をつけています。まあ邦楽限定なんですけどね。洋楽だと一度聴いただけでは、歌詞までは瞬時に理解出来ないので…(笑)。

最近、気になって購入したのは、マニ☆ラバの『青森駅』。「サビの部分の歌声がスピッツのボーカル草野さんに似てる」ということ、「歌詞の中に『青森駅』というフレーズが出てくる」ということ。この二つの情報だけを頼りに、自分で何とか探し出しました。

後でネットなどで調べてみて、分かったことではあるのですけど、この曲を歌うマニ☆ラバ青森県在住のバンドらしくて、歌声から説得力を感じた理由が、何となくではありますが理解できるような気がしました。元々、インディーズの地域限定でリリースした曲が全国発売に到るケースというのは、最近では珍しいことではありませんけど、人の口コミから広がりを見せて愛されているという意味からも、良質な音楽を届けてくれることに期待が出来るので、こういったパターンでヒットする作品には名曲が多いというのも頷けます。良いものは何かに押し付けられるのではなくて、自然と広がっていくのが理想的な形といえますよね。

上京する彼女との別れを描いた歌詞に、武骨で切ない歌声。そして、ジャケット写真はかつて集団就職で上京する際などに東京行きの寝台列車が出発した「青森駅5番線ホーム」。上京する側も、また見送る側も、お互いに感じる言葉には出来ない複雑な想いが、ギュッと詰まったこの「切ない別れの曲」に心が癒されている、今日この頃ですv

青森駅

青森駅