淡い恋心

明日が退院予定日ということもあって、この日の診察の時に抜糸しました。痛痒い変な感覚だったのですけど、退院前の最後の診察だったので、これで一山超えたなという感じです。長く入院していて感じたことなんですけど、看護婦さんにお世話になる機会というのは、思ってたよりも多いものなんだなということです。特に寝たきりの状態のときや身体の調子が悪かったときは、自分の力ではどうすることも出来なかったので、看護婦さんにとっては、それが仕事なのかもしれませんけど、手をわずらわせてしまって申し訳ないという気持ちと、「ありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいですv

一ヶ月近く入院していたこともあって、いろんな看護婦さんと喋る機会があったのですけど、そんな中、一人の看護婦さんと仲良くなりました。その子はまだ今年の4月から勤め始めたばかりの初々しい新人看護婦さんでした。注射をするときの手つきがぎこちなかったり、失敗をすることもあったのですけど、いつも一生懸命に頑張って仕事をしている姿を見ていたら、昔の自分を思い出してしまいました。慣れない仕事を初めて任されたときに、失敗しながらも手探りでやっていた時期があったのですけど、その時と同じだななんて思いながら…。ただ医療現場に勤める人間というのは、失敗が許されないので、自分の場合とは、プレッシャーの大きさが桁違いなんだろうなとも思いました。

この日もその看護婦さんは出勤していて、忙しそうに働いていたのですけど、もう二度と会えなくなるかもしれないと思ったら、ほんの少し寂しい気持ちになりました。今だからこそ激白してしまいますが、その看護婦さんのことが入院当初からずっと気になっていました。笑顔がメチャクチャ可愛くて、恥ずかしながらもドキドキして意識している自分がいましたvそんな理由もあって、退院する上でそのことだけはちょっと心に引っかかっていたのですけど、入院生活最後の夜に嬉しい出来事がありました。「明日は仕事が休みなので、見送りが出来ないから」ということで、その看護婦さんは、仕事が終わって帰る直前に、わざわざ挨拶にきてくれたんです♪

全然想像していなかった出来事だったので、内心はめちゃくちゃ嬉しかったですv以前付き合っていた彼女に振られて以来、こんなドキドキした気持ちになったのは久しぶりのことでした。他愛の無い雑談をしばらくしただけだったのですけど、最後の最後でいい思い出ができました。最後に「お仕事、これからも頑張ってね!」と、声をかけることができたので悔いはありませんv

多分、二度とその子に会うことはないと思います。(また同じ病院に再入院すれば、話は別かもしれませんけど…/笑)ですけど彼女に出会えたことで、僕自身の仕事に対しての接し方が、いい方向に変わっていきそうな気がしますし、一生懸命仕事をしている姿を想像すると、自分も頑張れるような気がしてくるんですよねv 素敵な思い出を作ってくれたその看護婦さんに感謝しています。本当にありがとう♪